
にきび(尋常性ざ瘡)
にきびは思春期に皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まることによって、細菌等による炎症を起こす疾患です。ホルモン変動、ストレス、不適切なスキンケアが主な原因とされています。日常的な洗顔で皮脂と汚れを優しく取り除くことが重要です。
進行すると、炎症が広がり皮膚の深い部位に及んで、瘢痕が残ることもあるので、早めの治療が大切です。最近はマスク生活により治りにくくなり、大人ニキビも増えています。改善しない場合は、皮膚科専門医による適切な診断とカスタマイズされた治療計画が有効です。自己治療による皮膚のダメージや炎症を避けるためにも、無理ににきびを潰したりしないようにしましょう。
当院では、抗菌薬、抗ニキビ薬、漢方薬などを組み合わせて、患者さんの1人1人の状態に合わせた治療を行っています。また、ニキビケア製品やピーリングなどの自費診療も行なっています。化粧品やスキンケアなどについても気軽にご相談下さい。
保険診療
外用:抗ニキビ薬、抗菌薬
内服:抗菌薬、ビタミン剤、漢方薬
自費診療
ピーリング、アゼライン酸外用剤(DRX AZAクリア®)
ニキビ用ケア製品、ビタミンCローション、トレチノイン(ビタミンA)外用等
毛嚢炎(もうのうえん/毛包炎)について
毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛包(毛根を包む部分)が細菌などによって炎症を起こしている状態を指す疾患です。いわゆる毛穴周囲の炎症で、小さな赤いブツブツや白い膿をもつ膿疱ができることがあり、見た目がにきびに似ていることがあります。
しかし、毛嚢炎は毛包そのものの感染や炎症が原因であり、にきびとは発症機序や治療法が異なります。毛穴のある部位(顔・首・胸・背中・おしりなど)で起こり得ます。糖尿病などの基礎疾患がある場合も多く、脚の毛剃りや髭剃りの後などに起こることもあります。
発症には黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの常在菌の感染が関与することが多く、アトピー性皮膚炎などの皮膚のバリア機能の低下が誘因となることもあります。軽度であれば自然に治ることもありますが(数日〜1週間程度)、炎症が強い場合や症状が長引く場合は治療が必要です。
毛嚢炎の症状としては、毛穴を中心に赤く腫れた丘疹や白〜黄色の膿をもつ膿疱が現れ、軽いかゆみや痛みを伴うことがあります。炎症が深部に及ぶと熱感や圧痛を伴うこともあります。重症例では「せつ(おでき)」と呼ばれる硬いしこり状の膿の塊になることがあり、こうした場合は早めの治療が必要です。
当院では、毛嚢炎の程度に応じて清潔保持指導に加え、抗菌薬の外用や内服治療を行っています。炎症が広範囲に及ぶ、痛みが強い、改善がみられない場合には適切な診療計画を提案します。自己判断で潰したり刺激を与えたりせず、症状が続く場合はお気軽にご相談ください。
保険診療の例
外用:抗菌薬、炎症抑制薬
内服:抗菌薬




